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封印された怪物たち

当社からほど近い、千代田区内幸町にある日比谷ダイビル。近代的なビルには不似合いな、不気味な顔のオブジェがいくつも組み込まれている。
ダイビルは大阪に本社のあるデベロッパーである。昔は大阪ビルヂングといい、略して大ビルをダイビルと呼んだのが今の社名になっている。大阪・中之島にあるダイビルは、大正15年(1926)に渡辺節氏の設計で建てられた大正期を代表する大規模オフィスビルで、重要文化財級の建物であるといわれているが、まもなく再開発のため取り壊しの運命にあるということだ。
日比谷ダイビルも、もともとは渡辺氏の手によるビルが建っていたが、平成3年に今の形に建て替えられた。これらのオブジェは、以前のビルに飾られていたものを再利用したもので、かつてここに荘厳なビルが存在した事実を静かに語り継いでいる。
まあ、そのあたりの事情はどうあれ、私にとっては、ここは都会の中のささやかなファンタジーの世界である。さまざまな怪物たちが神々との戦いに敗れて封じ込められており、世が乱れ、封印の力が弱まったとき、彼らは再び目覚め、解放されて、また神々との新たな戦いが始まるのだ。

CONTENTS

旧新橋停車場にエール

新しい「汐留」に思う

空中回廊の終着点

汐留の中の仙台

イタリアの空気

東京初の町立公園

封印された怪物たち

ニューヨークみたい?

汐留川の上で(1)

汐留川の上で(2)

浜離宮の珍植物が開花

芝離宮に梅の便り

東京港の原点

晴海埠頭の非日常

高さ50mの海上を歩く

築地市場に向かう小道

古代インドに出会う

聖ルカ通りを往く

薄れゆく「島」の記憶

眠れる可動橋

橋の記憶

霞ヶ関ビル40周年

駅ナカの江戸城外堀跡

旧文部省庁舎を歩く

超高層ビルと日本庭園

赤坂の“森”に迷い込む

紀尾井町に建つ哀悼碑

出世の石段

トンネルを抜けると…

ビルの谷間の「緑の道」

新春「福あつめ」の旅

昭和のにおい

市民生活を支える水道

四神の守る社

お昼休みの礼拝堂見学

日比谷公会堂80周年

蘇った旧公園事務所

日比谷公園の「江戸」

皇居外苑“楠エリア”

大官庁街建設の夢

桜田門の桜

参謀本部から見た東京

ピカピカの歴史的建築物

丸の内の英国式庭園

天守台に立って

江戸の大橋の面影

失われた賑わい