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イタリアの空気

ピカピカの超高層ビルが建ち並ぶ「汐留シオサイト」は、旧国鉄の汐留貨物駅跡地に誕生した新しい街だ。だが、実は既存の街並みを再開発したエリアも含まれている。浜松町寄りのJR線路の西側、国道15号との間に位置する、5区イタリア街と呼ばれる街区である。イタリアのエミリア=ロマーニャ州にあるレッジョ・エミリアという小都市を参考に建物の規制を厳しくし、統一感のある落ち着いた街並みを実現しているとのこと(写真左)。無機質で威圧的な超高層ビル街を抜けてここに来ると、ちょっとほっとした気分になれる。“写真映り”も良いため広告写真の撮影やドラマのロケが多く、近くに事務所を借りた知人が「通りかかるといつもそれらしきシーンに出会う」と語っていた。
さて、イタリア街を浜松町方面へ抜けJR線路のガードをくぐって東側に出ると、そこは3区にあたり、港区が管理する「イタリア公園」がある(写真右)。イタリア街に先駆け、2003年10月にオープンしている。何の前知識もなく訪れると「何だこれは?」という感じだが、侮ってはならない。「日本におけるイタリア2001年」を記念し、両国の友好を願って、イタリアから寄贈された意義深い公園だそうである。しかも造園産業では伝統のあるイタリアのトスカーナ州の業者によって提案された古典的なイタリア様式で作られている。目を引くいくつもの彫像は、すべて現地の職人と彫刻家の作品であり、鋳鉄製の伝統的な電灯など調度用の材料もみな現地の専門企業から調達するという徹底ぶりだ。つまり本物のイタリアの庭園なのだ。汐留でイタリアの空気に触れようではないか!

CONTENTS

旧新橋停車場にエール

新しい「汐留」に思う

空中回廊の終着点

汐留の中の仙台

イタリアの空気

東京初の町立公園

封印された怪物たち

ニューヨークみたい?

汐留川の上で(1)

汐留川の上で(2)

浜離宮の珍植物が開花

芝離宮に梅の便り

東京港の原点

晴海埠頭の非日常

高さ50mの海上を歩く

築地市場に向かう小道

古代インドに出会う

聖ルカ通りを往く

薄れゆく「島」の記憶

眠れる可動橋

橋の記憶

霞ヶ関ビル40周年

駅ナカの江戸城外堀跡

旧文部省庁舎を歩く

超高層ビルと日本庭園

赤坂の“森”に迷い込む

紀尾井町に建つ哀悼碑

出世の石段

トンネルを抜けると…

ビルの谷間の「緑の道」

新春「福あつめ」の旅

昭和のにおい

市民生活を支える水道

四神の守る社

お昼休みの礼拝堂見学

日比谷公会堂80周年

蘇った旧公園事務所

日比谷公園の「江戸」

皇居外苑“楠エリア”

大官庁街建設の夢

桜田門の桜

参謀本部から見た東京

ピカピカの歴史的建築物

丸の内の英国式庭園

天守台に立って

江戸の大橋の面影

失われた賑わい